2022年前期に第二種電気工事士に合格した実体験をもとに、技能試験のおすすめのテキストと工具を紹介します。
筆記試験の勉強法が知りたい方はこちらのリンクからアクセスしてください。
第二種電気工事士が一般的な試験と違うところは技能試験があることですよね。
私自身も電気工事に関しては全くの素人のため、技能試験なんて最初なにから手を付ければよいのか全くわかりませんでした。そんな私みたいな方が迷わないようにまとめてみましたので是非参考にしてください。
技能試験の試験内容
自分の工具を試験会場に持っていき、配線します。
コンセントやケーブルは試験側から支給されますが、工具は支給されないので当日忘れないよう気を付けてください。
- 試験問題はたった1問
事前に公表される全13問の候補問題のうち、1問が出題されます。
事前に公表されるというのは最初技能試験を受けたことがないものとしては不思議だったのですが、本当にこの13問さえできれば合格できるのでしっかり勉強してください。
- 試験時間は40分
40分というのが短いのか長いのかどっちか気になりますよね。おそらく初めて問題をやったときは1問につき1時間以上かかるかもしれませんが、やっていくうちに早くなります。私は問題によっても若干変わりますが最終的には25~35分ですべての問題ができるようになりました。
勉強時間
だいたい40時間といわれています。私は完全に電気工事の素人ということもあってか、50時間くらいかかりました。
テキストは不要!
技能試験のテキストやDVDが売られていますが、正直不要です。
なぜならこのご時世、YouTubeがあるからです。
YouTubeにて「ホーザン」と調べてください。すると電気工事士試験に関するいろんな情報が出てきます。
技能試験の例題1~13のすべて、実際に作っていく様子を詳しい解説付で見られます。まずは動画を一通り見て、それから実際にやってみるとよいと思います。詳しい勉強法は後ほど記載していますのでそちらを確認してください。
試験問題は電気技術者試験センターのホームページに掲載されているのでそちらからダウンロードの上、印刷していただければ大丈夫です。
https://www.shiken.or.jp/ginouanswerK/ginou20211219.html
工具はHOZAN(ホーザン)一択!
仕事で電気工事にかかわっている方は仕事で使っている工具でよいと思いますが、私のような素人はHOZANから工具やケーブルなど試験勉強に必要なもの一式をまとめた「電気工事士技能試験工具セット」が売られているので、そちらで購入するのがおすすめです。
練習用の部材(ケーブルなど)は1~3回分で選べますが、できれば2回分が良いと思います。理由としては、HOZANの動画解説を見ながら練習するのに1回、何もみずに試験本番と同様にやってみるのが1回の計2回です。
実際にやってみた経験としては2回もやれば十分ですが、どうしても不安な方は3回分のセットを購入してもよいと思います。
なるべく安く済ませたい方は、メルカリにも工具などが売られていますので確認してみてください。
勉強方法はとにかく動画を見てやってみる
動画を見てやり方を学ぶ→何も見ずにやってみる→わからないところがあるとまたどうがをみるの繰り返しです。実際にやってみると気になる箇所やわからない箇所が出てくると思いますので、そのたびに動画で確認してください。
最初は時間がかかりますが、途中から(おそらく例題6、7あたり)だんだんとできるようになってくると思います。できれば電車の通勤時間や休み時間などを使って早めに一通りどんな問題が出題されるのかを動画で見ておくと、どれくらい勉強すればよいかめどをたてやすくなるのでお勧めです。
技能試験はどのような施工をしてしまうと失格になってしまうのか、最初は基準がわからないかもしれませんが、HOZANのYouTubeでは、そのあたりもきちんと解説してくれています。だた、動画を見るだけでは忘れてしまうので、見直しができるようノートにまとめておくのがおすすめです。
あればよりよいお役立ちグッズ
工具セットのほかにHOZANから便利グッズが販売されています。
一番左手が合格ゲージ。ストリッパーでケーブルをカットするときに長さをはかるのですが 、これを使うと長さを確認しながらカットできるので時間短縮になります。
次に真ん中は合格クリップ。電線をリングスリーブで圧着する際に電線を固定して、圧着しやすくできます。電線の本数が増えてくるとまとまりにくくバラバラになってしまうのを固定できます。
最後に右手が合格マルチツール。こちらは器具から電線の取り外し、ナットの取り付け、リングスリーブへの電線挿入など様々なことに使えます。
個人的には合格ゲージはとても重宝したのでお勧めです。
そのほかにも合格配線チェッカーという、完成後、実際にうまく配線できているか確認できるものもあります。きちんと配線できていれば、ランプが点灯する仕組みのため、独学の人にはおすすめです。ただ、問題点もあり、「パイロットランプ」「200V回路」「アース回路」の配線確認はできません。そのため、私自身は購入しませんでした。
それでも、ないよりはもちろんあったほうが良いですし、きちんとできているか目で見てわかるのはうれしいと思うので、気になっている方は購入してみてください。